映画の内容

映画「浦添ようどれ ~よみがえる古琉球」(73分)作品概要

琉球王国中山の最初の都といわれる浦添には、王城・浦添グスクと、王陵・浦添ようどれがあった。浦添ようどれは1261年に英祖王が築いたといわれ、1620年に、浦添按司家出身の尚寧王が改修し、尚寧王自身も葬られた。

浦添ようどれは、戦前国宝候補にあげられた幽玄な陵墓であったが、沖縄戦で完膚なきまでに破壊された。戦後琉球政府文化財保護委員会の手で二つの墓室の修復をしたが、外壁などは失われたままであった。

1989年、浦添ようどれは浦添グスクとともに国の史跡(浦添城跡)に指定された。これを受けて浦添市教育委員会では浦添城跡整備事業にとりくむこととなり、その第1期事業として浦添ようどれ発掘調査・復元作業が行われた。そんななかから、出土品を通していくつもの新たな事実が分ってきた。伝説と思われていたことが事実として裏づけられた、これまで茫漠たる霧の中にあったものがはっきりとした歴史的事実として浮び上がってきたのである。

「琉球国由来記」に(英祖王営之也)とあるように、13世紀英祖王代に確かに浦添ようどれは造営された。それは古い金属工房跡と瓦溜り、そして墓室内の様子から確認されたのである。また、1400年前後に、大改修されたことも新しい金属工房跡と、瓦溜り、石積み法、そして泉州産の石で出来た六基の石厨子の存在で分ってきた。それは、まことに興味深い発見であった。

しかし、この作品の意図するところは、浦添ようどれの発掘調査記録ではない。発掘調査によって様々なことが明るみに出てきた浦添ようどれを通して、沖縄史のなかで一番華やかで活気にみちたそして悲しみを秘めた古琉球といわれる時代を想い描きたいと考えている。琉球の夜明けともいうべき三山鼎立のグシク時代、尚巴志による琉球統一、華麗な王国を形成する第二尚王統の時代、そして薩摩藩の琉球入りによって日本の幕藩体制に組みこまれ、実質的な王国滅亡までを、考古学的事実ばかりでなく、祭事やおもろ、様々な古文書や絵画資料を駆使して時に劇画表現も交えて構築したい。

英祖王ではじまった古琉球は尚寧王で終る。換言すれば古琉球は浦添ようどれではじまり、浦添ようどれで終るのである。

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製作企画書

・作品名   
   ドキュメンタリー映画「浦添ようどれ ~よみがえる古琉球」

・企画    
   浦添ようどれ映画製作委員会

・製作    
   株式会社シネマ沖縄

・製作協力 
   浦添市、浦添市教育委員会

・作品概要
   上記の通り

・映画の仕様 
   デジタルハイビジョン

・作品時間  
   60分予定(内容に伴い変更あり)

・資金調達方法 
   沖縄県民個人・企業などの支援金、文化芸術振興事業助成金、映画製作委員会による資金造成
( 協賛団体・企業メセナ・企業広告・個人による寄付、映画製作協力券の活用など )

・製作期間 
   平成21年10月から平成22年3月

・完成形態 
   DVD-VIDEO

・製作予算 
   約2500万円